グルコサミンは副作用が怖い?障害を避けるために注意するべきこと

サプリメントや薬を使う際に、気をつけておきたいことが「副作用」ですよね。

突然ですが、あなたは肝障害やアレルギーなどを持っていはいませんか?

もしそうなら、グルコサミンのサプリメントを使うのは控えたほうが良いかもしれません。
また、グルコサミンサプリの副作用に気をつけるべき人の条件はいくつかあるので、自分がそれに当てはまっているかどうか先にチェックしておくことが必要です!

さて、グルコサミンはいまや、関節サプリメントの代名詞となりました。
サプリメント大国アメリカでも、日本よりも先にグルコサミンブームが始まっていて今でも関節サプリメントとして多くの人が服用しています。

また、イタリアやフランス、ドイツなどのヨーロッパでは膝や腰などの痛みの主な原因である変形性関節症の治療薬として用いられています。
ヨーロッパではグルコサミンの立ち位置はサプリメントではなく、立派な「医薬品」として扱われています。

しかし、先ほどもいいましたが、心配なのは副作用です。
どんなにいい薬やサプリメントでも、その副作用が強ければ怖くて使えません。

では、グルコサミンはどうなのでしょうか?
グルコサミンは基本的には安全ですが、服用する場合に気をつけなければいけない点もあります。

というわけで、今回はグルコサミンの副作用や安全性、注意点についてお話します。
あなた自身だけではなく、腰痛や膝などの関節の痛みで悩んでいる家族などへ贈り物として贈る場合でも気をつけなければならないので、しっかり把握しておきましょう。

目次

グルコサミンに副作用は基本的にはない

そもそもグルコサミンには重い副作用はあるのでしょうか?

グルコサミンが治療薬として使われているイタリアやドイツなどでも、これまでに重い副作用が起こったケースは実はありません。
また、過去数十年で行われてきて臨床試験でも、重大な副作用が起こったケースもありません。

グルコサミンは医薬品ほどの効果を持ちながら、安全性はサプリメント並で副作用はほぼないので非常に優れているといえます。

グルコサミンの原料は主に天然物である、カニやエビなどの甲殻類の殻に含まれるキチンやキトサンです。
比較的食品に近い栄養素ですし、もともと人間の体の中に合成されて存在しているので安全です。

また、長期間の摂取を続けても有害性がないことが明らかになっています。

ただ、服用する一部の人に、下痢や腹部の不快感などの胃腸に対する副作用が出ることもあるが、いずれも2週間ほどでおさまるので安全な成分だと考えられている。

グルコサミンを過剰に摂取してしまった場合は?

薬やサプリメントを誤って大量の飲んでしまったときのことも心配ですよね。

1日に必要なグルコサミンの摂取量は、約1000~1500㎎です。
ですが、グルコサミンを大量に飲んでしまった場合においても、さほど心配は必要ありません。

ある臨床試験では、健康な人に通常使用する量の3倍のグルコサミンを食べてもらって調べてみると、健康状態や自覚症状についても異常はありませんでした

別の実験では、ラットに体重1kgあたりに1度に5グラムを与えても毒性は認められませんでした。
これを人間の大きさにあてはめて考えると、体重が50キロの人ならば250グラム以上のグルコサミンを飲むことに相当します。

もちろん、だからといってサプリメントの大量摂取はするべきではありませんし、しないでください。
これは、前提が健康な状態であり、かつ長期にわたる影響がないということを証明しているわけではありません。

用法用量を守って服用することがもっとも安全です。

グルコサミンの副作用に注意すべき人

グルコサミンは基本的に安全ですが、服用の際に気をつけるべき人がこちらです。


  • 肝臓に疾患をかかえている人
  • 甲殻類アレルギーをもっている人
  • 薬を服用している人
  • 糖尿病や高血圧な人
  • 妊婦や授乳中の人
  • 健康な学生

グルコサミンがいかに臨床試験や実験で安全性が確認されているとはいえ、それでもやはりまだまだ未知数な部分は存在します。

なぜなら、臨床試験などで安全だという結果が出ている多くの被験者は健康な人だからです。
極端に言い方になりますが、グルコサミンの安全性が確保されているのは健康な人相手だけに限定されたものともいえます。

つまり、持病をかかえている人や、薬の飲み合わせによっては安全性があまり確認されていません。
それでも安全性は高いと言われていますが、あてはまる人は医師に相談するなどの注意は必要です。

では、それぞれの条件について説明していきますね。

肝臓に疾患をかかえている人

あなたは普段から肝臓に負担をかける生活をしていませんか?
もしそうなら、少し気をつける必要があります。

サプリメントを飲むと、少なからずサプリメントに含まれている添加物によって肝臓に負担がかかってしまいます。
したがって、肝臓が悪かったり弱い人、疾患をかかえている人は肝障害を起こす可能性があります。

この場合も医師に相談をするのがいいでしょう。

また、ビタミンなどの他のサプリメントと一緒に飲む場合も、肝臓に負担がかかるので注意しましょう。

甲殻類アレルギーをもっている人

グルコサミンはカニやエビなどの甲殻類からつくられるので、甲殻類アレルギーをもっている人は注意が必要です。
甲殻類アレルギーを持っている場合、アレルギー反応を起こす可能性があるので、使用を控えるか医師に相談しましょう。

天然物質で食品に近いからこそ安全とも言えるのですが、甲殻類アレルギーをもっている人においてはそうとも限りません。

薬を服用している人

グルコサミンには、併用すると悪影響を及ぼす薬があります。
例えば、「ワルファリン」などの抗凝固薬です。

血が固まりやすいと血管内で血栓という血の塊ができて、血の流れが止まってしまいます。
それを防ぐために血を固まりにくくする抗凝固薬を飲むのですが、グルコサミンはこの抗凝固薬の働きを促進させてしまいます。

その結果、効果が強くなりすぎてしまい、止血ができなくなったり出血が起こりやすくなって今います。

このように、飲み合わせが悪いものもあるので、なにか薬を飲んでいてグルコサミンと併用したい場合は、必ず医師と相談してください。

糖尿病や高血圧な人

グルコサミンには、血糖値やコレステロール値、血圧などに影響を与える可能性があるとされています。

昔は、グルコサミンは糖の一種であるから摂取すると血糖値が上がると言われていました。
しかし最近の研究では、1日に必要な量である1000~1500㎎程度のグルコサミンでは、血糖値が上がることはないとわかったので、その心配はありません。

したがって、糖尿病患者の方もグルコサミンを服用することは可能です。

しかし、これは血糖コントロールがしっかりできていて血糖値が安定している人に限ります。
重度の糖尿病の場合はこの限りではないので、必ず医師に相談しましょう。

妊婦や授乳中の人

妊娠中の人や、授乳中の人がグルコサミンを服用した臨床試験のデータが未だないので、安全性も危険性も確認されていません。

万が一を考えて、服用は控えるか、どうしても服用したい場合は医師に相談しましょう。

健康な学生

あなたが健康で若い人ならば、やみくもにグルコサミンを飲むのは少し控えた方がいいかもしれません。

人は若いときは軟骨を活発に体のなかで合成してつくっています。
加齢にともなってその能力が衰えてくるので、軟骨の再生をサポートするとされているグルコサミンを補ったりします。

しかし、このグルコサミンを若いうちから摂っていると、軟骨を自然に再生する能力が弱まってしまうかもしれないのです。
もちろん、部活や運動で膝にケガをしてしまい、完治するまで必要に応じてグルコサミンを摂取することは必要です。

したがって、健康で若い場合は、グルコサミンの安易な過剰摂取は控えましょう。

グルコサミンによる神経障害の心配は必要ない

もしかしたら「グルコサミンを飲むと神経障害になるかもしれない」ということを聞いたことがある人がいるかもしれません。
しかし、一部ではグルコサミンを摂取すると神経障害を引き起こすと言われていますが、いまのところその心配はほとんど必要ありません。

そもそもこの説が出てきたのは、マウスとグルコサミンを使った実験で、マウスの神経の伝達速度が落ちたというものからです。
一見恐ろしいようですが、これはあくまでも関係が「示唆された」というレベルのことでしかありません。
この実験自体も少し不透明な部分が多いので疑問が残りますので、頭に入れておく程度でいいと思われます。

一般的に通常の用法用量を守って服用していれば、まず神経障害を引き起こす心配はないと言えるでしょう。
どうしても心配な方は、自分とグルコサミンの相性を医師と相談して決めましょう。

グルコサミンの注意点まとめ

グルコサミンは健康な人が服用していれば基本的には安全ですが、持病や飲み合わせによっては相性が悪い場合もあります。

サプリメントも薬と同じように、用法用量をしっかり守って摂取することがもっとも安全です。
多く摂取すれば効果が高まったり、早く治ることはありません。それこそ腹痛や下痢などの症状を引き起こそ恐れがあります。

少しでも不安な場合は医師に相談するのが良いでしょう。

怪しいグルコサミンには手を出さない

グルコサミンのサプリメントを選ぶは、信用できるサプリメントを選びましょう。
サプリメントが安全で効果があるというのは、しっかりつくられているサプリメントに限った話です。

グルコサミンのサプリメントはたくさんの種類が売られていて、なかには質の悪いサプリメントも売られています。

少し古いですが2008年に、独立行政法人の国民生活センターがグルコサミンサプリメント18銘柄を対象にテストしたところ、サプリメントメーカーの実体がわかりました。
具体的には以下の事実が発覚したのです。


  • 全銘柄のコンドロイチンの含有量が、表示されている量よりも大幅に少なかった。
  • サメ由来のコンドロイチンと表記していたが、実際は違う原料を使用していた。
  • 胃のなかで溶けにくい物質でできているものが9銘柄あった。

グルコサミンに関しては、表示量と含有量に大きな差はありませんでした。
しかし多くのグルコサミンサプリに一緒に配合されているコンドロイチンに関して悪質なサプリメントが横行していることがわかったのです。

現在はそういった悪質なサプリメントは減りましたが、それでもまだ完全になくなったわけではありません。
また、値段が高いから信用できる、ということでもありません。

当サイトでは信頼できるサプリメントだけを比較していますので、よければご参照ください。

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