O脚を改善する正しくて美しい歩き方 !変形性膝関節症で膝が痛くなる前の予防が大切

突然ですが、あなたは直立したときに膝と膝がくっつきますか?

くっつかないあなたは恐らくO脚になっている可能性が高いでしょう。
O脚とは直立したとき、膝と膝がくっつくかずに、O字型になっている状態を指します。

このO脚は、放っておくと変形性膝関節症という病気になり、歩けないほどの痛みが生じるようになるかもしれません。
歩くときに痛みが生じると、歩行時の体のバランスが崩れて、さらにO脚が進行してしまいます。

  • 「自分は大丈夫」
  • 「自分はO脚だけど、痛みはないから大丈夫」

と思ってはいませんか?
実は日本人の約90%がO脚と言われており、多くの人がO脚で悩んでいます。

さらに、今は痛みがなくともO脚が進行して変形性膝関節症になると、最悪手術が必要になります。

しかし、O脚は正しい歩き方を心がけるだけで改善することが出来ます。
O脚になってしまう原因は、今まで無意識のうちに”悪い歩き方”をしてきたからです。

というわけで、今回はO脚になる原因や、O脚を改善する正しい歩き方と悪化させる悪い歩き方について解説していきます。

O脚の原因は”悪い歩き方”の癖や小さな歪みが積み重なったもの

O脚とは直立の姿勢にときに、膝と膝がくっつかなず、O字型になっている状態のことです。
まず、このO脚になってしまう原因について説明していきましょう。

「私はO脚かもしれない…」と、思っている方は、O脚を改善させる正しい歩き方を早く知りたいと思われているかもしれません。
ただ、O脚の原因を知っておくだけで予防にもつながりますし、歩き方の意識がしやすくなるので、少しだけお付き合いください。

さて、O脚になる大きな原因は”悪い歩き方”とお話しました。
O脚とは、昨日今日に突然なるものではありません。

ですから、長年続けてきた”悪い歩き方”の、癖や小さな歪みが積み重なってO脚という症状としてあらわれてくるのです。
つまり、O脚とは、長い人生で染みついた悪い体の使い方を長年続けてきた結果なのです。

正しい歩き方を認識しないまま、”悪い歩き方”が癖になってしまうと、意識しないかぎり自然に治ることはありません。

O脚を悪化させる悪い歩き方、”ニワトリ歩き”に注意せよ!

では、”正しい歩き方”の前に、まず”悪い歩き方”から説明していきましょう。
”悪い歩き方”を知るだけで、歩き方の意識が変わり、効果的に”正しい歩き方”ができるようになります。

O脚を悪化させる”悪い歩き方”とは、ニワトリのように頭を前にふり、重心を前に移すことによって歩く”ニワトリ歩き”のことです。
人間で言うならば、歩くときに常に頭が体より前に出ていて、重たい頭を先に出すことで歩いている状態です。

この歩き方は人間にとっては非常に体に悪い歩き方なので、注意しましょう!

O脚だけじゃない?!体中に歪みが生じるニワトリ歩きの恐ろしさ

人間の頭は体の器官のなかでも重く、体重の8~13%ほどを占めており、体重が50キロならば頭の重さは約5キロもあります。
では、歩く時に、この重たい器官を前に出して歩くとどうなるでしょうか?

頭が体より前に出る姿勢は人間にとって不自然な状態なので、無理な動きをさせられる筋肉は重労働をさせられます。
首の後ろにある筋肉に負担がかかり、肩甲骨のまわりの筋肉も同じように負担がかかることによって、強烈な肩こりが生じます。

さらに、ニワトリ歩きがもたらす弊害はO脚と肩こりだけだけではありません。
頭が前に出ると、上半身のバランスが崩れるので、腰が無理にバランスをとろうとして、腰椎が後ろに変形し、骨盤も歪みます。
そうして、股関節、膝と連なって体全体が歪んでしまいます。

人間の体は頭を前に出して歩くようにできていないので、不自然な”悪い歩き方”をすると体全体に影響が出ます。
重い頭を前に出さずに、しっかり背骨に乗っけるように体の真上に乗せておけば、筋肉はしっかりと自然な状態で働いてくれます。

O脚を改善する正しい歩き方

O脚を改善する正しい歩き方はを簡単に説明すると、以下になります。

  1. まず、かかとから着地する。
  2. 親指のつけ根に重心を乗せて体重移動する。

たったこれだけです。
覚えることはこれだけですが、これを日常的に行い、習慣にすることのほうが難しいでしょう。

では、詳しく説明します。

1.まずは正しい立ち方。足の裏全体に体重をかけよう

正しい歩き方の前に、正しい立ち方から覚えましょう。
正しい立ち方は、足に乗せる重心がつま先よりにも踵よりにもならないようにすることです。

じゃぁ、どこに重心を乗せるでしょうか?
足の裏全体にまんべんなく体重が広がるように立ちましょう。

その感覚を覚えるために、3秒ほどつま先立ちをしてから踵をおろしてください。
そうしたらすぐに足の指で床をつかむようにギュッと握ります。
そのときの体重のかかり具合が、ちょうど足の裏全体に体重がかかっている感覚です。

両足は平行にして、足と足の距離は拳が1,2個入るようにします。
つま先は内側にも外側にも向いてはいけません。

2.太ももの内側に力を入れて、親指のつけ根で歩く

人間本来の真っ直ぐな立ち方ができたら、いよいよ足を踏み出しましょう。
足を平行にしながら、右足を出したならば、左手を前に出します。

右足を出したら、踵から着地し、体重を右足の上に移動していきます。
このとき、右の太ももの内側にある内転筋という筋肉に力を入れて、右足の親指のつけ根に乗ります。

親指側に体重を乗せて、小指側は浮かせるようなイメージで歩いてください。
そして次の足も同じように踵から着地して、親指側に重心を持って行き、小指側は浮かせるイメージで歩きます。

これがO脚を改善する正しい歩き方ですが、始めのうちは歩いていても恐らく忘れているはずです。
いつの間にか、長い時間をかけてついた癖である”悪い歩き方”になってしまわないように、常に”正しい歩き方”を意識することが大切です。

O脚を放っておくと変形性膝関節症になる!?

そのO脚、今は痛みがなくとも放っておくと激痛が生じるようになるかもしれません!
O脚は膝の骨が内側にずれて、そこに大きな負担がかかります。
その結果、膝関節の内側の軟骨がすり減ります。

軟骨自体には神経は通っていないため、すり減っても痛くはないのですが、軟骨がなくなった部分の骨と骨が直接あたって、微小骨折が起きます。
この微小骨折によって激しい痛みが生じるのです。

これを変形性膝関節症といいます。
変形性膝関節症の初期症状では、膝関節の内側が熱っぽく感じたり、歩きはじめに痛みが生じる程度ですが、末期ともなると痛みで日常生活の行動が制限されてしまいます。

痛くないうちに改善して予防することが大事

何度も言うように、今は痛くなくても、膝関節の軟骨は少しずつ着実にすり減っています。
O脚の場合は、内側の軟骨がすり減り、軟骨というクッションがなくなると、骨と骨を遮るものがなくなります。
その結果が骨と骨が直接ぶつかって微小骨折を引き起こし、激痛が生じます。

これは正しい歩き方を習慣にして、O脚を改善することによって予防することができます。
痛くなってからだと歩くことすらおっくうになってしまい、O脚を改善することができなくなってしまいます。

だからこそ、痛くない今のうちに正しい歩き方を身につけて改善することが必要なんです。

正しい生活習慣を心がけることが大切

膝を守るためには、正しい歩き方も大事ですが、それ以外にも大切な生活習慣はたくさんあります。
そうした生活習慣を1つずつでもいいから実行して習慣にしていくことで、予防できる痛みはあるはずです。

しつこいようですが、痛くなってからでは後の祭りです。
手術をすることになれば、お金も体力も奪われますし、何より感染症などの合併症の危険性もあります。

当サイトでは手術は最後の手段として位置づけており、それまでにできる生活習慣や保存療法で膝の痛みを、予防・改善していくことをモットーにしています。
正しい生活習慣や保存療法ならば、薬物療法などと違って副作用もなく、体に優しく治していくことが出来ます。

当サイトでは、そんな体に優しい予防・対策法や、正しい生活習慣を数多く紹介しています。
ぜひ実行していただいて、膝の痛みを予防・改善して、いつまでも元気に歩きましょう!

タイトルとURLをコピーしました