突然ですが、あなたは最近こんなことを感じませんか?
- 「なんだか膝が痛いな」
- 「膝がなんだか気持ち悪い感じがする…」
- 「膝が重い感じがする」
という人は膝に水が溜まっているかもしれません。
歳をとったり、膝を酷使したり、体重が増加すると膝に水が溜まってしまう確立も高くなります。
膝に違和感があったらすぐに整形外科で診てもらいましょう。
膝の痛みや異常の対処は早ければ早いほど、回復が見込めます。
ここでは、膝に水が貯まる原因・対処法・治療法をご説明します。
不安な方や思い当たる節がある方はぜひ読んでみてくださいね。
目次
膝に水がたまる原因は膝の炎症
膝に水がたまる原因は、簡単に言うと膝の炎症のせいです。
膝の関節の中にはもともと1~3㎎の関節液と呼ばれる液体で満たされています。
関節液は膝の関節の中にある滑膜という膜から分泌されるのですが、この滑膜が炎症を起こすと関節液の分泌が促進されて20~30㎎まで増えてしまいます。
そうなると膝のまわりがふくらんで、結果的に、「膝に水がたまる」という現象が起こってしまうわけです。
膝が炎症を起こしてしまう原因
膝に水がたまる症状を正式にいうと、「関節水症」または「関節水腫」といいます。
関節水症は、変形性膝関節症の症状のひとつとしてよく現れます。
変形性膝関節症は、膝の痛みの主な原因で、初期・中期・末期と3段階に分かれているのですが、関節水症はこの内の中期で起こることが多いです。
変形性膝関節症では、すり切れた関節軟骨からでる摩耗物質や、コラーゲンなどが壊れたものが、関節の内側に張り付いている滑膜を刺激して炎症を引き起こしてしまいます。
また、加齢によるものや、膝の酷使、ケガ、リウマチなどの関節の疾患なども原因としてあげられます。
膝に水がたまると、痛みや不快感が生じる
膝の水が溜まってしまう部分である、関節包には痛みを感じる受容体があるので、水がたまると痛みを感じます。
強い痛みではありませんが、膝に重苦しさや不快感が生じて、病気への恐怖感や不安感を感じる原因となります。
身体的な症状では、患部が熱をもったり、炎症で腫れたり、むくんだりします。
膝を手で抑えて、膝のお皿の上から軽く押した時になにか入っているような異物感があれば関節水症の可能性があります。
膝に水が溜まったらすぐに抜こう
関節水症を放っておくとどんどん進行して、自然に治ることはないので、違和感や異常を感じたらすぐに病院で診てもらいましょう。
膝に水が溜まっていることがわかったら、すぐに抜いてもらいます。
その場合は、膝に注射針を刺して溜まった水を抜くことで痛みを解消します。
その後、薬物療法としてステロイド剤やヒアルロン酸、コラーゲンなどの関節内注射をしてもらうことが一般的です。
ただし、水を抜いたりヒアルロン酸を注射してもらっても、効果は一時的なもので、しばらくするとまた水が溜まったり痛みが生じてしまいます。
「膝の水を抜くとくせになる」は本当?
「膝の水を抜くと、また水がたまりやすくなる」
と聞いたことがある人もいるかもしれません。
実際にそう感じる人がいるのも事実です。
確かに、水を抜いてもまた一週間程度でたまってしまいます。
しかし、本当のところは、水を抜いたからまた水がたまるわけではなく、炎症が治っていないから水がたまるのです。
つまり、炎症の原因を取り除かないかぎりは水を何度抜こうとたまります。
放っておくと痛みがさらに増して、関節を圧迫し、可動域が狭くなってしまいます。
より症状が深刻になると水さえたまらなくなってくるので、それで治ったと勘違いする人もいるので注意が必要です。
ですので、水を抜いた後の運動療法や減量などを継続的に行うことが、水の溜まりにくい膝をつくり、痛みの軽減につながります。
まとめ:水の溜まらない膝にする根本的な改善が必要
病院での対処療法では、一時的に痛みは引くもののしばらくするとまた再発してしまいます。
その理由は、膝関節の根本的な治療にはなっていないからです。
炎症の原因である軟骨のすり減りを止めて、軟骨をなめらかに保たなければなりません。
そのためにグルコサミンサプリや温熱療法を用いて、関節をサポートしていくことが大切です。
年齢とともに減るグルコサミンなどを上手に補っていくことが、膝の健康の第一歩です。
いつまでも元気にいるために、今できることをしておきましょう。
というわけで、まとめです。
- 関節に水がたまる原因は関節の炎症が原因
- 炎症の原因は変形性膝関節症や膝の酷使、ケガなどによるもの
- 異常や違和感を感じたらすぐに病院で診てもらい、治療を受ける
- 再発しないように、膝の根本的な改善を心がける
膝を健康に保って、元気な生活を送りましょう。