この記事はグルコサミンのまとめ記事です。
グルコサミンについて知りたい人はこの記事で、グルコサミンについて完璧に学べます。
グルコサミンに関する6つの疑問はこちらです。
- グルコサミンってなに?
- グルコサミンはどんなことに使われているの?
- グルコサミンは結局膝の痛みに効くの?効かないの?
- グルコサミンに副作用はある?安全性は?
- グルコサミンが含まれる食べ物は?摂り方は?
- どうしてグルコサミンは医薬品じゃないの?
膝や腰などの関節の痛みに効くとされるグルコサミン、名前はよく聞きますがなぜここまでのビッグネームとなったのかご存知でしょうか?
火のないところに煙は立たないように、グルコサミンにもそれなりの期待や効果が認められているからこそサプリメントなどが大量に売られています。
また、大量に売られていることがその効果の証明ともとらえることができます。
そしてグルコサミンサプリメントのリピート率が高いことも、それを示唆しているのではないでしょうか。
今回はそんなグルコサミンについて正しく知っていきましょう。
目次
1.グルコサミンってなに?
グルコサミンとは、食品の中に少量含まれている栄養素で、もともと動物の軟骨などに含まれるアミノ酸の一種です。
魚や動物のムコ多糖類と呼ばれる物質や、カニやエビなどの甲殻類の殻にあるキチンにも多く含まれています。
グルコサミンは、軟骨を作りなおすために必要不可欠な、プロテオグリカンという物質の合成を促してくれます。
グルコサミンは私たちの体のなかで合成されていますが、歳を重ねると剛性が分解に追いつかなくなります。
そうなると、外からグルコサミンを補給しなければなりません。
ただ、グルコサミンは医療目的としては使うことはできないので、今のところ代替療法や民間療法としてくくられる健康補助食品、栄養補助食品として用いられています。
グルコサミンの歴史
もともとグルコサミンはヨーロッパ諸国で昔から関節の痛みに効果のある薬として用いられていました。
またアメリカでは、1992年以降にアメリカで獣医が、家畜や競走馬の食事のサプリメントとして、動物の関節炎の治療に用いられていました。
そのときに動物の関節への効果があることがわかり、関節の痛みで悩む人たちや、医者などがつかうようになっていきました。
そして、アメリカのジェイソン・セオドサキスという医師が、関節の痛みにグルコサミンが効くとという旨の本を出版しベストセラーとなりました。
そこからアメリカではグルコサミンは大人気のサプリメントとなり、今もその勢いは衰えてはいません。
そしてようやく、日本にもグルコサミンブームがつい最近起こりましたね。
サプリメント大国アメリカと比べると、まだまだサプリメントが流行ってはない日本では遅めのブームということになりました。
2.グルコサミンはどんなことに使われているの?
グルコサミンは比較的短期間で、関節症の痛みをやわらげたり、改善・予防できる効果があるとされています。
また、ヨーロッパでは昔から変形性関節症に対する治療薬として用いられています。
アメリカでは、高齢者の90%近くの人が間違いなく、変形性関節症にかかると言われています。
これは、超高齢化社会を迎える日本にとっても他人事ではない事態です。
当然、これから生活習慣病として変形性関節症患者の増加が見込まれています。
このことからグルコサミンはいま、とても注目されているわけです。
変形性関節症の症状である関節の歪み、いわゆる間接の退行変化とよばれる症状の原因と戦うと知られている物質や栄養素はグルコサミン以外にもあります。
しかし、そういった物質のなかで、医師の処方する製薬と、そうでないものまで含めても、グルコサミンがもっとも強力な物質といわれています。
そして、関節を歪ませる原因との闘いにおいて、グルコサミン単体よりもコンドロイチンと併用して摂取することによってより効果が増すことがわかっています。
グルコサミンとコンドロイチンの違いや、その働きを詳しく解説している記事がこちらです。
グルコサミンとコンドロイチンの違いを簡単解説!なんで併用が最強?の詳細を見る
3.グルコサミンは結局膝の痛みに効くの?効かないの?
グルコサミンには変形性関節症などの痛みの改善や予防に効果があるとされていますが、少し調べてみると違った意見があることに気づきます。
つまり、あっちでは効果があると言っていたり、こっちでは効果はないと言っていたり、情報が錯綜しているのです。
ここでこれらの疑問を解消し、膝とグルコサミンの関係を整理させておきましょう。
結論からいうと、グルコサミンが効くかどうかはハッキリすることができないのが現状です。
効くともとらえられるし、効かないともとらえられる、そんな状況なのです。
実際にグルコサミンによって痛みがなくなったという人や楽になったという人がいるかたわら、飲み続けたにも関わらず変形性関節症になってしまったという人もいます。
臨床試験や実験でも、効果的な結果なものもあれば、効果は認められないという報告のものまであります。
つまり、自分で情報を集めて判断するのが賢明です。
ちなみに、グルコサミンの効果が現れるのは、飲み続けて2~3ヶ月経ってからがいちばん多いです。
短い人では1~2週間で効果があらわれる人もいます。
グルコサミンの効果に関して詳しく解説している記事がこちらです。
グルコサミンに効果はないともあるとも言える!え?結局どうなの?ってお話の詳細を見る
4.グルコサミンに副作用はある?安全性は?
グルコサミンは基本的には安全で、医薬品として長年使われてきたヨーロッパでも重大な副作用が起こったケースは報告されていません。
数々の臨床試験でも多くの好成績を残しています。
過剰に摂取してしまった場合においても、臨床試験では有毒性は認められませんでした。
しかし、サプリメントの過剰摂取はするべきではないので、用法用量を守って正しく使うことが求められます。
ただし、健康な場合においては問題がなくとも、ある条件下の場合だと副作用を引き起こす可能性があります。
というのも、持病をかかえていたり、薬の飲み合わせによっては悪影響を及ぼしかねないということです。
気をつけるべき条件がこちらです。
- 甲殻類アレルギーをもっている
- 薬を服用している
- 糖尿病や高血圧である
- 肝臓に疾患をかかえている
- 妊婦や授乳中である
- 健康な学生である
以上の条件にあてはまるばあいは、グルコサミンのサプリメントを控えるか医師に相談するのが良いでしょう。
また、グルコサミンを摂取すると神経障害を引き起こす可能性があると言われていますが、通常の用法用量を守っていればその心配はないので安心してください。
グルコサミンの副作用や注意点・安全性について詳しく解説している記事がこちらです。
グルコサミンの副作用に注意すべき人は?サプリの安全性を詳しく解説!の詳細を見る
5.グルコサミンが含まれる食べ物は?摂り方は?
人が栄養を補給する方法は、基本的に食事からです。
食材を食べて体に必要な栄養素を摂取・吸収します。
基本的にはこれが人が栄養を摂る自然なカタチです。
ですからグルコサミンもできるだけ自然なカタチで摂取することを心がけましょう。
グルコサミンや、コンドロイチンなど関節に嬉しい成分が含まれている食品一覧がこちらです。
グルコサミン | うなぎ、フカヒレ、山芋、オクラ、きのこ類 豚・牛・鶏などの軟骨、かまぼこ・ちくわ、桜えび・干しエビ |
---|---|
コンドロイチン | うなぎ、フカヒレ、山芋、オクラ、なめこ、里芋 |
EPA/DHA | うなぎ、マグロ、サケ、ブリ、サバ、イワシ、サンマ |
その他 | しょうが、とうがらし、よもぎ |
DHA/EPAはオメガ3脂肪酸とも呼ばれ、不飽和脂肪酸の一種です。
不飽和脂肪酸は、人間が自分で作り出せないので重要な必須脂肪酸となっています。
DHA/EPA、つまり魚の油には関節の痛みやこわばり、腫れなどを緩和する効果があると言われています。
このDHA/EPAに加え、グルコサミンとコンドロイチンを含んだ食材がうなぎです。
なので、うなぎをもっとたくさん食べましょう。
…とはなかなかいきませんよね。
うなぎやフカヒレは関節には優しいですが、財布には優しくありません。
ですので、手頃な納豆やオクラ、きのこ類などを食事に積極的に取り入れるのが良いでしょう。
また、サケやイワシ、サンマなども晩ごはんに足しやすいですね。
しかし、これらの食材を積極的に摂取しても1日に必要な摂取量を摂るのは難しいです。
バランスの良い食事を軸に、補助としてグルコサミンサプリを用いるのが便利です。
グルコサミンに含まれている食材や、それらをつかったレシピなどを詳しく解説している記事がこちらです。
【レシピも紹介】グルコサミンが豊富に含まれる食品とその上手な補い方
6.どうしてグルコサミンは医薬品じゃないの?
「グルコサミンは医薬品じゃないから効果はないよ」
と言う声をたまに耳にします。
効果の有無に関しては上記でも言った通り、有識者の間でも議論が続けられていて未だハッキリとした答えは出ていません。
しかし、「医薬品じゃないから」という点に関しては明確に否定します。
というのも、グルコサミンは「医薬品じゃない」のではなく、「医薬品になれない」からです。
そもそも製薬会社が医薬品としての認可を目指す理由は、簡単に言えばお金のためです。
認可を受けるには、臨床試験などのデータ集めで膨大な費用がかかりますが、医薬品として認めてもらえば、特許を取得し独占することによって出費を取り戻すという算段です。
しかし、天然成分のグルコサミンは100年以上も昔から一般的に知られており、特許権が及ばないのです。
したがって、特許を取得できないので利益を出すこともできません。
このような理由から、グルコサミンを医薬品として販売する企業は少ないのです。
グルコサミンが医薬品としての位置を確立できない理由をもう少し詳しく解説した記事がこちらです。
グルコサミンは医薬品じゃないから効果なし?お金と認可制度の関係
まとめ
グルコサミンに関する6つの疑問をまとめました。
ザッと振り返ってみましょう。
グルコサミンの6つの疑問
1.グルコサミンってなに?
軟骨の生成を助け、関節をサポートしてくれる成分。
自分の体でもつくりだせるが、加齢とともにつくる能力が衰えるので、外からの補給が望ましい。
2.グルコサミンはどんなことに使われているの?
日本やアメリカでは主ににサプリメントや健康食品として、関節痛改善・予防のために用いられている。
ヨーロッパでは昔から変形性膝関節症の治療薬として用いられ、医薬品として認められいる。
3.グルコサミンは結局膝の痛みに効くの?効かないの?
有識者の間でも疑問が続いていて、未だハッキリとした答えは出ていない。
大事なことは関節の痛みを改善・予防することであって、その手段は整体でもサプリメントでも良い。
しかし、数々の臨床試験で良い結果を残している事実を考慮して考え、当サイトでは「効果がある」という立場をとっている。
4.グルコサミンに副作用はある?安全性は?
基本的には安全だが、以下にあてはまる人は使用を控えるか医師に相談しよう。
- 甲殻類アレルギーをもっている
- 薬を服用している
- 糖尿病や高血圧である
- 肝臓に疾患をかかえている
- 妊婦や授乳中である
- 健康な学生である
5.グルコサミンが含まれる食べ物は?摂り方は?
納豆やオクラ、山芋などネバネバした食材に多く含まれる。
しかし食事で1日に必要なグルコサミンを摂取するのは難しいので、バランスの良い食事を軸に、補助としてサプリメントの併用するのが望ましい。
6.どうしてグルコサミンは医薬品じゃないの?
グルコサミンは医薬品として認可されても、特許を取得できないので利益にならないから、
製薬会社は特許を独占して利益をあげるために医薬品の認可を目指している。
大事なことは自分に合ったものを選ぶこと
腰痛や膝などの関節の痛みを改善・予防するためにはさまざまな手段があります。
整体やカイロプラクティック、そしてサプリメントなどなどです。
そのいずれにも何らかの効果があると思いますが、大事なのはそのなかから自分に合った手段を選ぶことです。
そして「痛みを改善・予防する」という目的を忘れないことです。
例えば、手段としてサプリメントを選んだのならば、そのサプリメントにもさまざまな製品が出ています。
このときもまた大事なことは同じで、自分に合ったサプリメントを選ぶことが大事です。
当サイトは、腰痛や膝の痛みの改善・予防という目的に、手段としてサプリメントを選ばれた方のために作られたサイトです。
自分に合ったサプリメントを選んで、より効果的に改善・予防をしていきましょう。
そのためにグルコサミンや、グルコサミンサプリについて正しく知ることが大切です。